他と比較して課題抽出

他と比較して課題抽出

他と比較して課題抽出
他と比較することは課題を抽出・発見する上で非常に分かりやすい方法である。
例えばテストの点数が80点は絶対値で考えると良さそうだが、平均点が80点、偏差値が50だと普通という評価に成り下がる。
比較することは、それが良いのか悪いのかを判断する簡単な指標である。
ここでは比較することで簡単にできる課題の抽出方法について解説していく。

比較によって課題を抽出する事例

業界の伸びと比較

自社の売上が伸びているからと言って、良い評価をする愚行は過去に何度もあった。
古くは飲料業界でのある会社。
飲料の売上全体が業界全体で20%の伸び。その中である会社の売上の伸びは5%であったにも関わらず売上が伸びているといって、 競争力低下に目をつぶり衰退していった。 最近ではシステム業界がそうかもしれない。
2000年代初頭にはERPがもてはやされ、その後Webシステム、最近は携帯アプリが躍進する。
業界全体がバブルになり、自社の売上が伸びるため、自分達の会社はすごいと勘違いしがちだが、実は業界全体の伸びに対して自社の伸びはどうだろうか。
業界平均を上回っていないようであれば、業界が成熟した時に生き残ることは困難である。

他社の財務諸表と比較

同じ業界の他社と比較してある費目が突出して悪い場合がある。
それは総人数に対する生産比率であったり、売上比率かもしれない。
例えば人数比率に対する売上が明らかに低い場合、何かがおかしいはずである。
それは営業方法であったり、バックオフィスの人数であったり、システム化が遅れていたり。
悪いところが比較によって明確にがわかれば、そこを直す、業務改善すれば良い。
他者の財務諸表は、会社の四季報を調べたり、組織表の人数を調べたり、聞き込みやコンサルタント、税理士に相談することも可能である。

例外と比較

標準化されていないような作業で、一人だけ突出して作業が早かったり、 一人だけ突出して作業が遅かったり、あるいは、正確だったり、不良品が多かったり。
これらを単純に、センスがあるとか、すごいとか、ダメなやつだで片付ける場合があるが、それはすごいわけでも、ダメな訳でもないことが多い。
やり方を知っているか、知らないかが大きい。
人事評価を厳しくすることも大事だが、そのやり方を標準化することで業務効率は格段にアップするはずである。


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