業務改善担当者に求められる資質とは
業務改善を担当する者に資質は必要だろうか。もしあなたが社長なら誰に任せるべきだろう。
結論から言えば特殊な能力はほとんど不要である。
しかし、あればより正解に近しい答えを出せる資質というのは存在する。
ここでは業務改善を担当する人に求められる資質について考えていく。
求められる能力
細かい
何千、何万件という数字を1円単位で追求する必要があるため、細かさが求められる。業務改善を行うにあたって最も大事なのは正確なデータである。
しかし、それは部署でいうと経理担当者や給与担当者が良いということとはイコールではない。
大企業の経理担当者などは1億円程度の会計のズレは誤差の範囲というのは周知の事実である。
また、給与担当者であっても差引支給額と振込額の1円の差は絶対に許されないミスであるが、それ以外はそれほど目くじらを立てることはない。
もちろん、これらの担当者は数字そのものに対する抵抗感がないということは大きなアドバンテージではある。
コツコツ継続できる
データの件数にも依るが、非常に地味な作業のため、途中でずるをしてしまいたい衝動に狩られることが多々ある。また、わからないから飛ばしてしまえ、ということも頻繁にありえる。
そういった衝動を抑えながら正確にコツコツと継続できる素養が求められる。
経営全般にある程度の知識がある
例えば、営業に精通している社員の場合、どうしても営業経費の事情はわかるが、 システムの経費などの場合、その費目、用途、目的を見てもピンとこない場合が多い。専門分野並の知識を持つことは全く不要であるが、各部署と専門用語を交えてコミュニケーションが取れる程度の知識を必要とする。
それらを全て把握していないと、それが正しいのかの判断の前に、ヒヤリングができなくなってしまう恐れがある。
目的意識とアイデア
単純にデータを転機するだけなら、当然システムにやらせる方がよっぽど効率が良い。1万件程度のデータなら家庭用PCでも、ものの10分もあれば処理が終わる。
しかし、データ整理の目的は整理することではなく、整理するなかからダイアの原石、業務改善のアイデアを出すことである。
具体的には整理しながら考え、疑い、気付くことである。
これは特別な能力ではない。
ただ、上司の命令だからとイヤイヤやったり、見つけてやるぞという意識がないとシステムで処理するのと変わらない結果となってしまう恐れがある。
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