時間の平準化で業務改善

時間を平準化する

時間を平準化する
各業務にはピーク期というものが存在する。
経理であれば月末〆後や決算前であり、給与だと支払日まで、居酒屋は20:00~22:00、目標未達の営業社員は月末〆前など。
そして、ピークがあるかわりに閑散期がある。
この閑散期とピーク期を平準化することで業務改善する方法について、解説していく。

業務のピークをずらして何が変わる?

飲食店は歴史も古く、業界的にも成熟産業であるため、学ぶ点は多い。
その中でも昔から実施されている工夫に「仕込み」がある。
仕込みは飲食店のピーク時間となる20:00~22:00頃のお客様に合わせて暇な時間にできることをやっておこう、という試みだ。
これにより、お客様目線で言えばより早く料理を出すことができる。
また、経営者目線で言えば、ピーク時に合わせてアルバイトや社員を用意する為、ピーク時間の作業量を減少させることで人件費が安く抑えることができる。

あなたの会社でも応用できる

これを見たほとんどの人は居酒屋なら当たり前じゃないか、と思う。
しかし、このピーク時の作業量減少はほとんどの会社、多くの業務に応用することができる。

例:月次業務:給与計算業務

給与計算を例に取ると、〆~支払日まで、担当者は異常に忙しい。
しかし、その後はそれまでの鬱憤を晴らすかのように、担当者が定時で帰るような光景を見ることは無いだろうか?
給与計算担当は〆~支払日までは残業する。
業務量が多い場合にはピーク時の業務量に併せて人を雇っている場合もある。
これら人件費を削減するのに、居酒屋の仕込みを応用できないだろうか?

例えば、給与支給日をずらす。
社員の中には支給日(仮25日)にこだわりを持たない人も多い。
社員数を1,000人とすると、その半分の社員の支給日を10日にすれば、業務量は半分で済むはずだ。
また、給与計算期間中の繁忙期の業務のいくつかを事前にずらす。
業務の棚卸が必要となるが、ピーク時の業務量は減るはずだ。

平準化の視点は様々

多くの人は「なぜこの時期はこんなに忙しいのだろう」と憤慨する。
そのうちの何人かは「事前にやっておけば良かった」と後悔する。
しかし、喉元を過ぎれば熱さを忘れ、また同じ事を繰り返す。

そして、それらのほとんどは平準化することで解決できる。
切り口はピークそのものの日付をずらす、あるいは、ピーク時の業務量を減らすことだ。 後ろにずらしても、前にずらしても良い。
これらは日次、週次、月次、四半期、年次など様々な業務に応用できる。

発注者の立場で平準化する

発注者の立場で考えると、あえて閑散期に発注することで値下げ交渉することもできる。
外部会社のピーク時期を把握しているだろうか。
絶対に必要で、事前に発注して問題ないものはないだろうか。
ピーク期と閑散期を活用することで業務改善、コスト削減が可能である。


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