将来の不安が生む不要コスト
ERPやパッケージなど会社の業務を支える様々なソフトウェアがあるが、それらにはライセンスと言われる版権がある。ライセンスの種類は様々でユーザーの利用人数を規定するものから、利用する機能に制限をもたせるもの、 Webなどに関連するソフトでは閲覧するユーザー数を規定するものまである。
これらあなたの会社が現在契約しているライセンスは果たして本当に必要だろうか。
ここでは、ライセンスを見直す必要性と業務改善について取り上げていく。
営業の口車にのってライセンス契約しなかったか
営業担当者の役割は物を売ることである。もっと言えば、より多くの物を売ることである。
不要なライセンスを売るような悪質な営業担当者は論外であるが、
安心感と引き換えに不要なライセンス契約を結ばされていることが多々ある。
将来性によって売り込まれる例
営業担当:このライセンスだと1人使えます。あなた:え、1人しかつかえないの?
営業担当:ええ。万が一担当者が病欠したり、将来会社が大きくなると困りますね。もう1ライセンスお付けしましょうか。お値段はかなりサービスさせて頂きますので。
あなた:本当。サービスしてくれるの?ではもう1ライセンス追加購入するよ、助かるよ。宜しく。
そのライセンスは本当に今使っているだろうか。
そもそも担当者が病気で2~3日不在な時に、どうしても必要な処理をするシステムだろうか。
将来の事業計画でその部署の人数が2人体制になるのはいつだろう。
それまで支払うランニングコストと購入時の割引費用はどちらが得なのだろうか。
ライセンスにはその他の選択肢(利用人数ではなく同時利用数など)はなかったのだろうか。
これが営業担当者との会話中だと、その場の雰囲気や営業担当者の話術・印象により、疑うことなく契約してしまう。
つまり、あなたは今不要なものを今買っている。
それは将来に対する不安を取り除いてくれる営業担当者の魔術である。
今不要なら買わないことが最大の業務改善
資金が十二分にあり、資金が余っている場合はそのようなライセンスを購入しても良いかもしれない。しかし、そのようなことはほとんどないだろう。
あなたの会社の事業計画はどうなっているだろうか。
今もっとも大事なことに資金を投入すべきである。それ以外のことに会社の大事な資金を使うべきではない。
今あるソフトウエアのライセンス契約を見直す
ソフトウエアのライセンス契約をもう一度見直してみることをおすすめする。使っていないライセンス、契約当時と状況の違うライセンスがあるかもしれない。
もしかしたら、そのソフトウエアそのものよりももっと高性能のソフトウエアが安価に販売されているかもしれない。
是非、一度見直されることをオススメする。
ソフトウエアやライセンスの内容によっては大きな業務改善、コスト削減になる可能性がある。
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