目標を決めて業務改善

先に目標を決めて業務改善

先に目標を決めて業務改善
もし、あなたの会社があと3ヶ月で潰れるかもしれない、という状況になったらどうするだろう。
四の五と言ってはいられない。
銀行融資に翻弄するかもしれないし、社内のリストラを開始するかもしれない。
当然、経費も必死になって削減するだろう。
ここでは、先に目標を決めて業務改善、コスト削減する場合について解説しています。

外資系企業の業務改善は確実に目標を達成する

外資系において、業務改善と言えば最初に人件費の削減が行われる。(もちろん、全てではないが)
特に国内経済が不況の場合、躊躇せずリストラを断行する。
特に大手で外資系色が強い会社ほど顕著である。
求人情報などで企業改革マネージャーなどの名称で応募があると、実はリストラの人選と通達部門であった、などということもあるほどである。

目標を決めることで優先順位を決めて実施

目標を決めることで優先順位を決めて実施
日本企業においては、文化の違いを含め、解雇を前提とした業務改善はあまり行われない。
最近はグローバリゼーションの発展により、人員整理を含めたリストラも行われるが、それらは最終手段であることが多い。

目標を先に決めることの優れていることは、どうすれば達成できるか徹底的に考えることによりアイデアが生まれることである。
不退転の決意で目標を達成しようとする限り、優先順位をつけたり、ゼロベースで物事を考えたりという思考を繰り返すうちに、実は不要だったものが複数見つかるようになる。
冒頭で述べたように、コストを3割削減しないと会社が潰れる、などという状況に追い込まれると人はものすごい力を発揮する。
ものすごい力とは神秘的なものや根性論ではない。
それは、これまで聖域とみなされていた手付かずの内容でさえも十分に吟味されるようになったり、 気づいてはいたが怠けてやらなかったことをするようになることである。
具体的には部下が言いづらい重役の接待費であったり、使ってはいるものの毎月無駄な出費と感じていた保守費用であるかもしれない。

ただ一つやってはいけないことは強みを消すこと

ただ一つやってはいけないことは強みを消すこと
業務改善をする場合であっても、その企業の強みを消すようなことだけは絶対にやってはいけない。
アメリカで最も有名なクラムチャウダーのお店が買収された途端、もっと儲けようと素材や仕入先を変更した結果、 わずか1年程度で潰れたというのは業務改善の失敗例として非常に有名な話である。そのお店の強みはもちろん料理の味であった。

日本のある大手ゲームメーカーが、その企業の強みであるこだわりのゲーム作りを放棄し、 それらを生み出す人材を大量リストラした結果、経営が傾いた例はネットでは有名な話である。
このような自社の価値(=強み)を潰すことだけは絶対にしてはいけない。

強み以外は3流でも良い

言い換えると、それ以外は業界の平均で全く問題ない。
例えば、営業力が強い会社であれば、営業力とそれを支える内容に十分な費用をかけ、 それ以外のお金は徹底的に業務改善しても良い。
同じ品質なら営業力の強いあなたの会社の方が売れるからだ。
品質で勝負するなら、品質をとことん追求し、少しの販促費と顧客の口コミを元に売り込むべきだし、 地域密着が強みなら、その地域の人々をよく知り、その発展に力を注ぐべきである。
それが企業が生き残る、発展する道である。


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